リカマンタイムズ

NAOTAKA
2026/09/17 12:00

【Part8】パルマッツ訪問記


みなさん、こんちには。
リカマンTOWNのNAOTAKAです😊

10年ぶりに、パルマッツ・ヴィンヤーズを再訪してきました。
本日はその時の様子を訪問記として綴らせていただきました。


■ 10年ぶりのパルマッツ

当時もそのスケールに驚きましたが、久しぶりに来ても、やっぱりここは凄い!
ナパ・ヴァレーの山中にあり、外から見ただけでは想像できない世界が、その内部に広がっています。
山そのものを掘り抜き、地下深く何層にもわたって造られた巨大な醸造施設。
中へ進んでいくと、「最高のワインを造るために、ここまでやるのか…」と圧倒されました。

■ 山そのものをワイナリーに

パルマッツを象徴するのが、重力を利用したグラヴィティ・フロー。
ブドウやワインを必要以上にポンプで動かさず、高低差を利用して上から下へ移動させることで、できるだけ負担をかけずに醸造していく技術です。
その理想を突き詰めた結果、建物に設備を合わせるのではなく、山を掘り、その地形そのものを醸造システムの一部にしてしまった。
温度管理、発酵、タンク、熟成庫まで、すべてが「より良いワインを造る」という目的につながっています。
理想を語るのは簡単ですが、そのために山まで掘ってしまう…途方もない時間とコスト、何より強烈な信念がなければできないことだと思います!


■ 「ここを見ずには死ねない」

ここで聞いた話が、今回の訪問で最も心に残りました。

ロバート・モンダヴィ。
“カリフォルニアワインの父”とも呼ばれ、まだこの地のワインが今ほど世界で評価されていなかった時代から、その可能性を信じ続け、ナパの地位を世界的に押し上げた人物です。
フランス・ボルドーの名門シャトー・ムートン・ロートシルトと手を組み、「オーパス・ワン」を生み出したことでも知られています。
今ではカリフォルニアに世界最高峰と呼ばれるワインが数多く存在しますが、最初からそうだったわけではありません。
その道を切り拓き、世界のワイン地図にナパという名を刻んだ中心人物の一人がモンダヴィでした。そんな彼が人生の最晩年、「ここを見ずには死ねない」とまで言って向かったのが、パルマッツだったそうです。

■ 車椅子で見たカリフォルニアの未来

その頃には体もかなり弱り、自分の足で施設を歩いて回れる状態ではなかったと聞きました。
それでも、どうしても自分の目で見たかった。
モンダヴィは車椅子に乗り、この山を訪れたそうです。
そして目にしたのは、自分たちの時代には存在しなかった巨大な地下空間、最新の技術、山の高低差まで利用した醸造システム、そして「もっと良いワインを造りたい」という思いを、とてつもない規模で現実にした次の世代の姿。
カリフォルニアワインの歴史をつくった男が、人生の終盤にその先の景色を見ていたと考えると、なかなか壮大な話です。

■ あのモンダヴィが涙した

現地で聞いた話では、その光景を目の当たりにしたモンダヴィは涙を流したそうです。
なぜ泣いたのか。本当のところは本人にしかわかりません…
ただ、実際にこの場所に立つと、いろいろ想像してしまいます。
まだ世界がカリフォルニアワインを認めていなかった頃から可能性を信じ、人生を懸けて挑み続けた。
長い年月が流れ、自分たちが切り拓いた道を次の世代が受け継ぎ、さらに想像を超える場所へ進もうとしている。
自分が蒔いた一粒の種が大きな木となり、新しい枝を伸ばしていく。
その姿を人生の最後に見ることができた。
「カリフォルニアワインは、ここまで来たのか」
そんな感情もあったのかなと思います。


■ 歴史をつくった男が、次の時代を見た場所

以前ここへ来た時、強く印象に残ったのは地下施設の巨大さや設備の凄さでしたが、今回は少し違います。
目の前にあるものは同じでも、モンダヴィの物語を知ると、その景色の意味まで変わって見えてきました。
ワインには味や点数だけでは語れないものがあります。
土地があり、人がいて、挑戦する者が現れ、その意志をまた次の誰かが受け継いでいく。
それが何十年という時間を経て、ひとつの歴史になっていく。

“カリフォルニアワインの父”と呼ばれたロバート・モンダヴィが、人生の最晩年、車椅子に乗ってまで見たいと願った場所。
そして、自らが世界へ押し上げてきたカリフォルニアワインのその先を目にして、涙したという場所。

ひとつの時代をつくった男が、人生の終わりに次の時代を見た。
そう考えると、この山の中に広がる巨大な地下空間は、単なるワイナリーとはまったく違うものに見えてきます。
カリフォルニアワインが歩んできた過去と、これから向かう未来が交差する場所。
「ここを見ずには死ねない」
その言葉の重さを感じた、パルマッツ・ヴィンヤーズへの再訪でした。

みなさんもパルマッツのワインを飲む機会があれば、ぜひこの壮大なストーリーに思いを馳せながら、じっくり味わってみてください。


👇今回訪れたパルマッツのワインは下記からご覧いただけます!
Epicurean palette パルマッツの商品一覧を見る

コメントする